沢田家のヴァリアー






ようやく、ようやく、ようやく! 取り戻した平穏な日々をかみしめながら送っていた綱吉の元に、一箱の宅急便が届いた。たくさんの外国語で綴られたシールの貼ってあるそれは、今となっては何故だか外国の中で一番近しいと感じてしまうイタリアから送られてきたもの。横50センチ、奥行き50センチ、高さ200センチほどになる大きな箱はテープでぐるぐる巻きにされ、よく見れば空気穴らしきものが計14個発見できた。綱吉は非常に嫌な予感がした。先にあったボンゴレリングの争奪戦で完全に花開いてしまった超直感がひしひしと告げてくる。開けてはいけない。これを開けたらとんでもないことになる。送り返すなら今の内。張り付けられている伝票をそのままに運送会社を呼ぼうとしていた綱吉の後ろ、静かに箱を眺めていたリボーンがにやりと笑った。そして見事な早業で取り出した銃をもってして、縦四辺のうち一辺を綺麗に撃ち抜いたのである。顔色を真っ青にさせ、綱吉が己の本能に従い叫び声をあげようとした瞬間、箱からごろごろと七つの物体が転がり落ちてきた。
眼つき最悪、ロングストレート、王冠、つんつん、モヒカン、フード、ガスマスク。
嫌でも見覚えがあり、先日無事にお引き取り頂いた七名が、ちょこんと沢田家の床に座り込んでいた。

彼らのうち六人は、何故かそれがデフォルトのマーモンと同じように、赤ん坊になっていた。



事の始まり
家訓一、沢田の姓を名乗るべし
家訓二、夜はちゃんと寝るべし
家訓三、悲しいときはちゃんと泣くべし
家訓四、お風呂は100まで浸かるべし
家訓五、ごめんなさいはちゃんと言うべし
家訓六、好き嫌いせずに食べるべし
家訓七、好きなものは好きと言うべし
家訓八、父さんと呼ぶべし





2006年6月28日