大蛇丸様の中に普通の女の子を放り込んでみる。
つまりそれは常識的な美女だということ?



(注意)
設定とネタをつらつらと綴る中に、小話へのリンク(下線)があります。年齢は推定です。名前変換が皆無ですが、何でも大丈夫という方はよろしければお付き合いくださいませ。






転生というよりも成り代わりというよりも、とりあえず放り込む感じでNARUTOの悪役・大蛇丸様の中に普通の女の子を入れてみる。
とりあえず色白黒髪の美人さんにはなると思うんだ。女性だし。綱手様がばーんな感じのナイスバディなのに対し、大蛇丸様はほどほどのスレンダーで怪しい感じの美人になると思うんだ。ちなみに女性陣ふたりは外見年取らないから、スリーマンセルの自来也様涙目。
えーと、そんなネタ話です。

とりあえず普通の女の子なので、全然悪くならない大蛇丸様。自来也様や綱手様が里を出てふらふらし始めても、おとなしく木の葉で研究とかしてる大蛇丸様。
どちらかというとやばい系統の術や操作がお得意なので、若かりし頃は暗部のトップとかやってるといい。でも今は一線を退いて隠居のごとく研究の毎日。
で、そこにうちはマダラによる九尾事件が勃発。
ここらへんは原作通り四代目が命と引き換えに息子ことナルトに九尾を封印。里中が悲壮に染まり、三代目の復帰が決まって復興が始まり、そこで大蛇丸様が「九尾を引き摺りだし、里のクーデターを目論んだうちは一族の処刑」を提案&実行。
ポイントは表だってちゃんと処分することで元凶のありかを明らかにし、ナルトに里の人の悪意が向かわないようにすること。一族全員斬首のところ、しかしうちは一族は血継限界なのでその能力は惜しいと長老衆とかが言う。大蛇丸様、甘いのよ馬鹿じゃないの、とか思いながらも渋々子供だったイタチと生まれたばかりのサスケを残すことに同意。ちなみに大蛇丸様はうちは一族が憎くて全滅させたいのではなく、誰か一人でも残すと禍根を残すことになるのでそれが嫌なだけ。やるなら徹底的にやりなさい、な大蛇丸様。
イタチとサスケを誰の監視下に置くかということでまたひと悶着。能力的には日向が適しているけれど、同じ瞳術使いとしていろいろあるだろうし、その日向にふたりをやって何かあっては困ると懸念。そうして三代目から大蛇丸様へ引き渡されるイタチとサスケ。大蛇丸様の子育てが始まります。

ナルトは九尾を封印しているということで、里中から遠巻きに見られている。
サスケは九尾を呼び出した一族の生き残りということで、里中から遠巻きに見られている。
どちらかと言えばサスケの方が危害を加えられる可能性が高いので、大蛇丸様は出かけるときは一緒に出歩いたりして、「この子の後ろには三忍のひとりの私がいるのよ」と周囲にアピールしてる。サスケ、すくすく育つ。
イタチさんは少し年上なので、ちゃんと自分たちの置かれている立場が分かってる。クーデターを起こそうとした一族のことを残念に思っており、引き取ってくれた大蛇丸様の役に立たなくては、とか思って頑張って修行。結果、最短記録で中忍へ。天才イタチ、ここに誕生。
そして大蛇丸様が昔率いていたという暗部入りを希望し、暗部イタチの誕生です。それを聞いた大蛇丸様は心中複雑。でもイタチが「ご迷惑でしたか・・・?」みたいなしゅんとした顔をするので、頭を撫でてあげる。
すでに一族郎党がいないので、イタチの里抜けフラグ無し。よっしゃ!

余談だが一線を退いている大蛇丸様のところに、才能のありすぎるアンコちゃんが送られてくることもある。三代目が「おぬしくらいの忍者でなきゃ見れんだろう」とか言って、押しかけ弟子誕生。
更に余談だけど、敵国のカブトさんを拾ったりもする。カブトさんはむしろ大蛇丸様の身の回りのこととかやってくれて、主夫の鏡になっていく。アンコちゃんとカブトさんがわいわい大蛇丸様宅に集まるようになって家族状態に。お母さんは結構放任主義。

ふたりの息子(違)を一手に育てるお母さん大蛇丸様。
はてさて、ヒナタ誘拐事件が発生し、どうしようと頭を抱える長老衆をまたしても大蛇丸様が一喝。あんたたちはやることが全部遅いのよ、と。
イタチ他、暗部(大蛇丸様に育てられた組、イビキさんとか?)を引き連れて、取引場所に登場。ネジのお父さんであるヒザシさんがちょっと死にかけてたけど、医療忍者も引きずって行ったのでどうにかセーフ。ヒザシさんとヒアシさんの間で兄弟喧嘩が勃発(「おまえは勝手なことをして!」「しかし兄上は宗家なのですから!」「ぎゃーぎゃ!」「わーわー!」みたいな)したりして、まぁとにかく日向家も無事。
しかしヒナタちゃんは余り外に出してもらえなくなってしまいました。よって引っ込み思案な子に育ってしまいました。パパは心配性です。まる。

ちなみにサスケ君も頑張って修行の毎日です。大蛇丸様は甘やかさないので、サスケ君が「どうして俺は里の人に変な目で見られるの」と疑問に思った時点で、ちゃんとうちは一族のことを話しました。うちは一族のやったことは消えない。だけどそのことで卑屈にならなくてもいい。あなたはあなたらしく、胸を張って生きればいい。どうしようもなったときはちゃんと話を聞いてあげるから。
めそめそ泣きだしたサスケ君を抱っこしてたら、いつの間にかサスケ君が寝ちゃったりとか。そこに帰って来たイタチさんがちょっと不満そうな顔したりとか。そんでぺたっと横にくっついてきて、大蛇様重くて大変。
それ以来、サスケ君も「大蛇姉さんに自慢に思ってもらえる忍者になろう!」ということでより一層の修行に励むようになったとか。
ちなみに大蛇丸様自身は自分のことを「おばさん」と呼んでもらっても全然構わないと思ってる。チャクラが膨大なので外見が若いまま維持されてますけど、中身は五十代なので。しかしイタチさんがまず眉を顰め、サスケも「全然おばさんじゃないのに」と言ったので、「姉さん」呼びで落ち着いた。
しかしさすがに社会に出ているイタチさんは、公の場では「大蛇丸様」と呼びます。頑張って公私分けてる(笑)

で、えーと、めでたくサスケ君がアカデミーに入学しました。大蛇丸様という素晴らしい(?)女性と過ごしているので、そこらへんの女の子は年齢問わずすべてジャガイモです。うちは一族ということもあって、遠巻きに見られてる。でも本人は楽でいいとか思ってる。
しかしそんなサスケ君が気にするのがナルト。自分たちうちは一族が呼び出した九尾を、封印されてしまった子供。四代目と人柱力の間に出来た子ということで丁度良い器だったから仕方ないと言えば仕方ないと、大蛇丸様は実も蓋もないことを言ってたりしてます。だけどサスケとしては一族の愚かさを見せつけられているような気がしてどうしようもない。
ナルトが騒いでいると馬鹿だと思う半面でほっとする。ナルトが大人に冷たくされているのを見ると、それは自分が受けるべき行為だと腹が立ったりする。でもへらっと笑ったりするナルトを見て、どうしようもなくなって腕をつかんで「俺が九尾を呼び出した一族の生き残りだ! 憎いだろう! 俺を殺せ!」とか言っちゃう。
ナルトきょとん。殺せとか言われても、言ってるサスケの方が泣きそうで、思わず笑っちゃう。「別に俺ってば不幸じゃないし。じーちゃんもいるから大丈夫だってばよ!」とか言う。ちくしょう、なサスケ。 「それより一緒に遊ぶってばよ! 俺、同じ年の友達いないから、サスケが第一号な!」とか言われちゃって、本気で涙目。「このウスラトンカチ」とか言いながらも、ナルトを守るのが自分の役目だと思い始めるサスケ。
同じ日の夜にそれをサスケ本人から聞いて、大蛇丸様はよしよしと頭を撫でてあげる。友達が出来て良かったわね。仲良くなさい、と。
あ、今更ですけどナルトは自分の中に九尾がいるって知ってます。はい。鈴取り試験もふたりがガチで親友だとこうなります。

えーと、そんな大蛇丸様、ある日ヒナタちゃんを発見。アカデミーに通っていることは知っていたけど、優しすぎる性格が災いして跡目を外されてしまい、尚更引っ込み思案になっている状態。「守りの日向」として、ヒナタは十分素質があるのにヒアシの奴は見る目ないわね、とか思ってる大蛇丸様。ちなみに年齢的には大蛇丸様>ヒアシ様なので、普通に馬鹿ね、とか言っちゃう。
しかし可愛い女の子がしょぼんとしているのを見ると手を貸してあげたくなっちゃう大蛇丸様なので、じゃあ私が修行してあげる、と手を引いてヒナタちゃんをご自宅へ。机を並べてヒナタちゃんとサスケ君とカブトさんがお勉強。アンコさんも時々仲間に入る。ヒナタちゃんとサスケ君は良いお友達になりました。ヒナタちゃんがナルト君に恋してると知って、趣味がいいなとかサスケ君は思うんだよ。
ちなみに大蛇丸様はヒナタちゃんに医療忍術を教えたようです。経絡系を見切る日向は医療忍者に向いていると思うんだ。特に優しいヒナタちゃんは。だから大蛇丸様は自分は使えないけど、綱手様のを見ていたので教えることは出来るので教えてあげた。実技での師匠はカブトさんになる。
ヒナタちゃん、ちまちまと才能を開花させるの巻。

大蛇丸様は、うちは一族の生き残りふたりに「これはあなたたちの義務よ」ということで、九尾を封印する術を教えています。四代目がやったあれ。あの封印が何かあって破られ、ナルトの中から九尾が出てきてしまったときは死ぬ気で止めなさい、という意味で。
難しい術だけど、必死に覚えたサスケ。イタチは実力者ということで戦場でナルトの守りにつくことがあるだろうし、サスケは友達だから接する機会が間違いなく多いし。
そうして下忍になって波の国でナルトが九尾のチャクラをぶわっと出してしまったときに、瀕死だったけどその身を削って封印を重ねたサスケ。何でおまえがそんなことするんだよ、とぼろぼろ泣くナルトに、これがうちはの義務だ、とか答えるサスケ。おまえは馬鹿みたいに笑っていればいい、とか言うサスケ。だったらおまえも笑ってろよ、おまえだけ辛いなんて認めないってばよ、とか言うナルト。
こうしてふたりの友情はどんどんと深くなっていくわけです。

ちなみに中忍試験では、大蛇丸様がまともな状況なので木の葉崩しは砂の里の単独計画です。さすがにここまでやられたら砂の里とは全面戦争だぜ。一尾を出して暴れる我愛羅に、大蛇丸様溜息交じり。どうして大人っていうのは子供に罰を押しつけたがるのかしら、みたいな。
ナルトVS我愛羅の戦いは、原作通りナルトの勝利。ここでもまた封印を重ねたりするサスケ。ナルトに「我愛羅も頼むってばよ」とか言われて「ええー・・・」とか思うけど仕方ないからやってやろうとしたところに、大蛇丸様登場。「この子は砂の術だから、サスケ君には無理よ」って言って、大蛇丸様自ら施術。我愛羅とカンクロウとテマリちゃんを回収。
砂の里と木の葉の里の戦争は、木の葉の勝利。砂の里はどうするかという話になり、まぁ降伏宣言してきたから監視下に置くとして、殲滅はしなくてもいいだろうということに。しかし風影は死んじゃったよ、次どうする? 実子の三姉兄弟はまだ子供よ? 誰が砂の里を治めるの?
ここで白羽の矢を立てられてしまった大蛇丸様が、これまた渋々と我愛羅を引きずり、カンクロウとテマリを引き連れて砂の里の風影に就任。原作と同じく、結果的に風影になる(笑) 我愛羅を育てて、次の立派な風影にするまでという臨時代行で。何で姉さんが砂の里なんかに行かなきゃいけないんだ、とサスケはぶつぶつ。ついていきたいけど暗部所属なのでついていけないイタチさん。じゃあ僕はお供しますね、と家財道具をまとめるカブト。あたしも行きたい、と叫ぶアンコさん。
まぁそんなこんなで一部の精鋭を引き連れて砂の里に行き、TOPに君臨することになった大蛇丸様です。木の葉でも三代目がさすがに風影との戦闘で傷を負ったため、五代目に綱手様を探して就任させて、こうしてふたりの女統治者が誕生することになりました。

・・・・・・まぁ、そんな感じで大蛇丸様に普通の女の子を放り込む話を考えてました。麻呂とかも拾うんだよ、大蛇丸様は。拾いすぎです、とかカブトさんが呆れたりするんだよ。ちなみにヒナタが医療忍者になるので、サクラちゃんは怪力だけの特典付与になります。これで十分だと思うんだ。
えーと、そんな感じで。大蛇丸様ネタでしたー。最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました!



(おまけ)
そんな普通な大蛇丸様が落乱(忍たま)の世界に落っこちたとすると、まず間違いなく名前だけで孫兵に惚れられると思います。うん、これ間違いない。
シナ先生に乞われて、くのたまたちに術を教えたりするといい。別世界ということでチャクラは使えないでしょうから、ロック・リーや綱手様の怪力のような純粋なる体術を。そうして力をつけたくのたまたちにやられる忍たまとか見てみたい。影に大蛇丸先生(臨時教師)の存在があると知って屈辱に震えたりするといい。頑張れ、少年たち!
まぁそんな感じで大蛇丸様は、落乱の世界ではジョーカーにも程がある存在の忍びになりそうです。でも基本的に学園から出ない。のんびり子供たちを眺めて過ごしてそうです。タカ丸さんの補講とか、小松田さんの改造とかやってるんじゃないかと。





2011年4月10日