今月だけはいつもにまして金欠になる。(いつもの月も桃城とマック行ったりして月末は悲惨)
それもすべて、例の日のため。
3月14日、ホワイトデーのためだけに私の3月のお小遣いは存在するのだ。
・・・・・・今月だけは服をくれるちょたとご飯を奢ってくれる跡部を重宝するよ・・・・・・!
三倍返しは甲斐性の証(ホワイトデー投票第一位・学園天国)
朝一で桃城武を捕まえる。
ちなみに部室へ行くと魔王に見つかるので、昇降口で捕獲。
そして学ランを強奪。
「オマエは山賊か・・・・・・!」
「いーや海賊なんだな、これが」
わめく桃を家から持参してきたメロンパンで黙らせて。
・・・・・・・・・さて。
これよりめでたくホワイトデーの始まりだ。
バレンタインにチョコをくれた女の子には誠意を持って御礼。
ちなみに詳しい様子は『100のお題』の『044:バレンタイン』を参照とのこと。
あ、別に楽をしたいわけじゃないから、そこのとこはヨロシク☆
昼休みに魔王に仕返しをする。
見たかあの顔!日頃虐げられている奴ってのは開き直ると怖いんだよ! よーっく覚えとけ!!
あ、ちなみにこの詳しい様子も『100のお題』の『044:バレンタイン』を参照プリーズ。
ふははははははは! やったぜ私! よくやった!
魔王に一矢報いたぞ!!
(しかし後日行われるであろう報復を私は知らない)
この日は女の子へのお返しで忙しいため、かなり大変。
しかし友人の恋愛無さっぷりに相変わらず某先輩を可哀想だと思う。
だって1・2時間目の休み時間もうちの教室の入り口で見かけたし。
2・3時間目の休み時間もうちの教室の入り口で見かけたし。
3・4時間目も、昼休みも、5・6時間目も以下略。
けれど友人はバレンタイン同様、今日がホワイトデーであることを忘れていたらしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで、可哀想に・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そ・し・て☆
「おいー! 杏と氷帝の奴が校門で待ってるってよー!」
おぉ伝言ありがとう、マイフレンズ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・しかーし。
「・・・・・・・・・逃げてもいいっすかー・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
「あ、あと『逃げたらどこまでも追いかけるから』ってさ。オマエ何かやったのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーノー(Oh No!)・・・」
英語、勉強し直そうかなぁ。(現実逃避)
しかし裏門から逃げようとしても奴らは光速で移動すると思われるので、結局は腹を括ることに。
「「こんにちは、」」
「・・・・・・ちーっす・・・」
攻撃威力、二倍じゃなくて二乗かよ・・・・・・。
「じゃ、最初は私ね」
「五分だから。それ以上は譲れないよ」
「判ってるわよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・個別、攻撃?
前半戦・VS橘杏
「久しぶり、! 会えなくて寂しかった?」
「あー・・・うん、久しぶり」
「寂しかった?」
「えっと・・・・・・」
「寂しかった?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「サ、サビシカッタデス」
「やっぱり? 嬉しい!」
笑顔満面で抱きついてくる杏ちゃん。周囲の視線が痛い・・・・・・。
ハンッ! 別にいいさ! 笑いたい奴は笑えばいい! つーかむしろ笑ってくれ!
どうせ私はいっつもこんな目に遭ってばっかりなんだよ! ちくしょう!
「あ、えっと杏ちゃん。ちょっといい?」
抱きついてる柔らかい(ここがポイント)体をそっと押し返して、鞄の中をごそごそと漁る。
えーっと、これは友人から借りたCDで、こっちは越前から貰ったキャラメルで。
あ、あったあった。コレコレ。
「はい、これ。あんまり大したものじゃないんだけど」
取り出したオレンジ色の可愛らしいプレゼントを杏ちゃんの手に乗せる。
両手に乗るサイズのそれは、女の子に人気のブランドのパスケース。
可愛いくてカッコイイデザインだから杏ちゃんに似合うかと思って買ってみたのだけれど。
「・・・・・・・・・・いいの?」
杏ちゃんが驚いたように目を丸くして顔を上げる。
「もちろん。バレンタインは美味しいチョコをありがとう」
ニッコリ笑ってみたら思いっきり引き寄せられて頬にチュウされた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・視線が、痛い。
でもって後ろにいる誰かの視線が怖い・・・・・・!
「5分経ったよ。ハイ交代」
「判ってるわよ。ありがと、」
選手バトンタッチ。
後半戦、VS鳳長太郎
「はい、。プレゼント」
ちょたが私の首へと両手を回した。
一瞬首を絞められるのか、とか思った私は強迫観念に捕らわれているのかもなぁ。
「・・・・・・・・・ネックレス?」
ひんやりとした感触に手を当ててみると、何やら金属の手触りが。
目の前のちょたは満足そうに笑っていて。
「似合うよ、。予想以上だ」
チェーンに手を回して確認すると、どうやらヘッドには丸いものがついてるっぽい。
「クラウンだよ」
「くらうん」
「・・・王冠」
ちょたが笑って『英語の勉強、今度一緒にやろうね』とか言ってやがる。
「・・・・・・・・・ちょた、これ高いんじゃない?」
「そんなでもないよ」
「いや、ゼッテー高い」
女の子への贈り物特集で見た気がしなくもない。つーか見たのか?
「は気にしなくていいよ。俺がプレゼントしたくて贈ったんだし」
「いや、でも貰う理由もないし」
「生チョコ、美味しかったよ」
「いや、あれも買ったものだし」
自分で言うのも何だけど、マジで私はちょたに何もしていないし・・・・・・・・・?
貰った後の、何かが怖い・・・・・・・・・・っ!
「じゃあ今度デートしよう。それでチャラでいいよ」
ちょたはそう言うと私の手を取って、マジックも取り出した。
極太マジック(油性)
おいおいおいおいおいおいおいおいおい。ちょっと待てや!
「来週の日曜日、空けておいて。今夜電話するから」
デカデカと書かれた『日曜は予約済』の文字。
でもって頬にチュウ。(さっきの杏ちゃんとは反対側に)
だから後ろの視線が怖いから止めろっつーんだよっ!!
「「じゃあ、またね!」」
「ハイさよーならー・・・・・・・・・」
手を振って冷戦しながら去っていく二人を見送って、私は肩を落とした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・よし、これでホワイトデーは終わったも同然!
バンザイ三唱!!
その後は聖ルドルフへとお呼び出しを食らっていたので遊びに行った。
裕太からの呼び出しは素直に行けていいよ、いや本当。
「はい、お返し」
裕太はむき出しのプレゼントを突き出してきた。
・・・・・・・・・・・・・・が、しかし。
「このクマは何やねん」
「エセ関西弁になるなよ。見てのとおりテディベアだけど」
「何でクマやねん」
「いや、作ったから」
裕太曰く、聖ルドルフでは最近手作りものがブームらしい。
テディベアに限らず、お菓子とか、お弁当とか、ビーズとか、編み物とか、その他諸々。
というわけで裕太からはテディベアを受け取った。
さらにバレンタインにお買い得用チョコをあげた観月さん・赤澤さん・木更津さん・柳沢さんからもお返しを貰った。
ビーズの携帯ストラップ・繊細なフルーツタルト・レースのショール・お弁当包み&ランチョンマット。
これが全部手作りってどうよ・・・・・・・・・?
男子校がこれていいのか?
ちなみに家に帰るとママ上が宅急便が来てたと教えてくれた。
差出人は『椎名翼』。
開けるととりあえず山のようにお菓子が入っているのが見えて。
でも全部100円系や駄菓子ばっかり。やーでもいい! こういうのがいいよ! やっぱ何事も普通が大事だろ!
どうやらお菓子は直樹&五助&六助かららしい。
上に乗っていた細長い箱を開けると出てきたのは腕時計。シルバーのそれは柾輝から。
でもって四角い箱を開けると出てきたのは香水のボトル。ハニー色のそれは翼から。
ダンボール箱の奥底には何やら大きな箱が入っていて。
開けてみるとこれまたビックリ。
上下セットの春物スーツが入ってました☆(もちろんメンズ)
ひらりとカードが落ちる。
『今度、これ着てデートしましょうね』
ハートマークまでつけないで下さい、玲さん・・・・・・・・・。
プルルルルルルル・プルルルルルルルル
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしもし・・・・・・・・・」
『どうしたのちゃん? 声が疲れてるよー?』
「・・・・・・いや、今週末はとりあえず無理だから」
『え、マジで? あっちゃー跡部君、怒るだろうなぁ』
「キヨから土下座しといてくれ、頼むから」
『この貸しは高いよー?』
「今度キヨ好みのお姉さんを譲ってやるから」
『オッケー任しといて! じゃあごゆっくりー』
何がどうごゆっくりなんだ・・・・・・。
聞き返す前にキヨは通話を切りやがった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちくしょう!
こんな感じでホワイトデーは過ぎていく。
バレンタイン・誕生日と並んで、今年からは魔の三日間の仲間入りさせてやるよ。
光栄に思え!
ぐったりとしながら泥のように眠る。
週末が来なければ良いと、相変わらず本気で願う私がいた・・・・・・・・・。
2003年3月15日