ShiTeNhouji48
ホームルームが終わり、ラケットリュックを背負い、財前はテニス部の部室へと向かった。四天宝寺という学校に見合った古い部室は和の造りをしており、一見するととてもじゃないがテニス部に見えない。看板すら「庭球部」と漢字で書かれていて、読むことの出来なかった金太郎が「テニス部はどこやー!」と叫びながら校内を駆け回っていたのは記憶に新しい。白壁を伝い、見えてきた厳かな木造りの扉を開く。ちなみに財前はノックをしない。中で着替えている部員がいたとしても、一瞬のことだし余程の馬鹿をしていなければ通りすがりの帰宅途中の生徒に見られて困ることもないだろう。どうやら財前のクラスは早く終わったらしく、今日はまだ白石や小石川、謙也は来ていないらしい。これ幸いと、財前は混んで来る前にさっさと着替えを済まそうとロッカーに向かった。リュックを下ろして、ワイシャツのボタンに指をかける。ひとつずつ外していき、脱いだそれをハンガーにかける。ティーシャツは、今日は黒地にカラフルなグラフィックのデザインが入ったものだ。それも脱いで、代わりに引きずり出した四天宝寺のユニフォームを着込む。ぴりっと痛みが走ったことに気づいて指先を見れば、ホームルームで配られたプリントで傷ついたのだろう。小さな線が左手の中指の先に走っており、絆創膏を貼るまでもないと財前は舌で舐めて終わらせた。下もスラックスからジャージに履き替える。気温が低くないからハーフパンツでも構わない気がするが、体温が低い自分を知っているので、練習時の財前は基本的に上下ジャージを着込むことにしている。鏡で髪型が乱れていないことを確認して、耳元のピアスを五つ数える。ラケットとタオルとドリンクを出して、リュックを閉まってロッカーを閉じる。見上げて確認すれば時間は少し早いが、先にコートに行ってアップをしていよう。そう考えて財前は部室を横切り、扉に手をかけた。
「アホかっ! おまえちゃんと突っ込まんかい!」
「スルーしてやった俺の優しさにむしろ感謝してほしいっすわ」
「無視されることほど虚しいボケはないわ!」
びゅんっと投げつけられた空のペットボトルを、首を僅かに動かすことで避ける。面倒な人やな、としっかり口に出して振り返れば、部室内にある畳の箇所でひとつ先輩のユウジが第二弾の武器らしいテニスボールを構えていた。実のところ、彼は財前が部室にやってきたときにはすでにいた。着替えているときもいたし、ドリンクを取り出したときも、部室を出ていこうとしたときもずっといた。それでも財前がユウジを無視し続けていたのは、彼のしていることに巻き込まれたくなかったからだし、構えば構うだけユウジのテンションが上がっていくと知っているからである。しかしユウジの性格からすれば自分を見逃すことは万に一つもないとないとも分かっていたので、財前は諦めて相手をしてやることにした。ラケットやタオルを小脇に抱えたまま、畳の場所まで歩み寄る。
「ほな聞いてあげますわ。ユウジ先輩、何しとるんすか」
「めっちゃ上から目線やな! おまえに先輩を敬う気はないんか!? ないんやな、知っとるけどな!」
「じゃあ俺、先にコート行きますんで」
「ダンスの振りや! 降り付け覚えとったんや!」
逃がすか、とばかりに腕を掴んできたので、財前はわざとらしく顔を歪めてから振り払おうとする。しかしユウジは、あの小春に対して素晴らしい粘着質を発揮する男だ。一度捕えた獲物は逃がさないとばかりに力を強め、強引に財前を畳に座らせる。バランスを崩してしたたかに尻を打った財前の目に広げてあるノートが飛び込んできた。小さな字で敷き詰めんばかりに書き込まれているそれは、ユウジのものだ。ネタ帳として持ち歩いているのを知っているし、書き込んでいる姿も時折見かける。馬鹿ばかりやっているように見えるけれども、漫才は馬鹿じゃ出来ない。裏打ちしている地道な努力を知っているからこそ、財前は言葉にしているよりも実はユウジと小春を認めているのだ。阿呆やけどな、と心底思いながら視線を動かせば、ユウジの私物らしいポータブルDVDプレイヤーがあり、その向こうには何枚ものDVDが積み重なっている。そのジャケットに思わず財前は目を見開いてしまった。何てユウジに似合わない。
「えーけーびー、やないすか」
会いに行けるアイドル、をコンセプトに結成された若手の女性アイドルグループ。四十八はあくまで数字であって、実際にはそれ以上だったり以下だったりするらしい、都内某所を拠点としている少女たち。これほどユウジに似合わない存在もないだろうと財前は思うのだが、目の前の現実は変わらない。視線を戻せばノートに書き綴られているのは「へびーろーてーしょん」の振り付けだ。人型を使って事細かに記されているところにユウジの職人魂を見た気がするが、財前にしてみれば阿呆としか言いようがない。何でと問うのも馬鹿らしい。ユウジが動く理由なんて、九割九分決まり切っている。
「小春がなー」
ぽわっとピンク色の花を飛ばされ、またか、と財前はうんざりしながらDVDに手を伸ばす。ばっちりカメラ目線で笑っている彼女たちを可愛いと思わないでもないが、これだけ集団で来られるとセンター以外を好きになった場合に忍耐が必要やな、と考えてしまう。
「昨日、一緒に買い物に行ったらこいつらのプロモが流れとって、『可愛いわよねぇ』っちゅーとったんや」
「一緒に買い物に行ったやなくて、あんたが小春先輩についてったの間違いやろ」
「えーけーびーなんかより小春の方が百万倍は可愛えっちゅーたんやけど、ほら、小春は照れ屋さんやろ? 『もうユウ君ったら』って顔真っ赤にしてなぁ」
「小春先輩が照れ屋やったら、俺なんか世界最高峰のシャイボーイや」
「劇場のチケット取ったるっちゅーたんやけど東京は遠いしって断られてもうて、せやったら俺が躍ったるって宣言したんや!」
「そこの思考回路があんた本気でどうかしてるっすわ」
「俺が小春のえーけーびーや! 今行くで、小春! 本家より完璧に踊ったるからな!」
「ほな頑張ってください。死んでも俺に迷惑かけへん範囲で」
「そんで財前、おまえどの曲がええと思う? やっぱり最新シングルがええかな?」
「あんた俺の話聞けや」
拳を突き上げて誓ったかと思うと、一転してレンタルしてきたらしい二枚のCDを手に真剣な顔で聞いてくる。その後頭部に容赦ないチョップを食らわせて、ユウジが畳に沈むと同時に財前はシングルを見比べた。最新の桜をテーマにした曲は少しばかり大人しく、卒業もイメージしているので小春と離ればなれになる展開を予測させるそれをユウジがわざわざ歌うことはない。ひとつ前のシングルは前向きで良いけれども、無難過ぎる気もする。
「男が躍るんやったら、『びぎなー』とか『りばー』がええんやないすか」
少し辛めなこの二曲なら、男が歌って踊ってもセーフな気がする。もちろん財前にとっては色んな意味ですでにアウトではあるが。
「せやけど小春は『可愛え』っちゅーたんやで? えーけーびーをせっかくやるんやったら、やっぱ可愛い系がええんちゃうか?」
「『へびろて』とか『ぽにて』とかをユウジ先輩が躍るんすか? ・・・・・・うっわぁ」
「何やおまえ! ほんま腹立つわ!」
シングルを積み上げて、アルバムをひっくり返して、曲を確認していく。きーきーと呻いているユウジを余所に、財前は一応真剣に考えてやった。どうせやるならやはりメジャーな曲が良いだろうし、可愛い系が、というユウジの気持ちも分からなくはない。可愛い系をユウジが躍ることによって生じる言葉にしがたい気持ちの悪さは、いっそ無視することにしよう。動画撮ってアップしたろ、と決めながら、財前は歌詞カードをめくる。
「ユウジ先輩から、小春先輩へ。そういう意味やったら古いけど『あいたかった』もええんちゃいます? 『だいやもんど』でも構へんけど、メジャー度は低いかもしれへんし」
「・・・おまえ、何気に詳しくないか? はっ! まさか財前、おまえ、えーけーびーのファンなんか!?」
「ほな後はひとりで頑張ってくださいさよなら」
「嘘や嘘! ほんま冗談の分からん奴やな!」
突き放して立ち上がれば、またしても全力でジャージを引かれる。音楽が趣味の財前にとって、好みじゃなくても話題曲をチェックするのは当然の習慣だ。耳が良いので大抵の曲は一度聞けば覚えるし、気に入ればアーテイストを問わずウォークマンに落としたりする。ああだこうだと言い合って、これは小春ソングやとか、あんたほんまにキモイっすわとか、何だとわれとか、ぎゃあぎゃあと喚きながらもどうにか候補は三曲に絞られた。『あいたかった』と『へびろて』と『びぎなー』である。
「よっしゃ! これなら振り付けはもう写しとるから平気やな。後は覚えて完成度を上げるだけや!」
「仮にもモノマネ王子なんやし、そこらへんはユウジ先輩なら問題ないやろ」
「まあな。・・・ざーいぜーんきゅーん」
「きもっ! 近寄らんでください。きもっ!」
「そないなこと言わんといて? なぁ、俺ら仲間やろ? 先輩後輩の仲やろ? ん?」
突如猫なで声になったユウジに、身の危険を察して財前はばっと立ち上がった。ラケットを突き付けて距離を取るが、ユウジはにっこにこの満面の笑顔だ。小春相手に見せるそれではなく、完全な営業スマイルである。やっぱり来よった、と財前はひしひしと感じていた嫌な予感を現実のものとした。いつ言い出して来るかと思っていたのだ。
えーけーびー、それはアイドルグループである。グループである。グループである。つまり、複数なのである。ユウジがひとりで踊ったところで、本来の良さは発揮されない。踊り手が複数いてこその、えーけーびーなのである。ならば誰かに一緒に踊らせればいいとユウジが考えるのは当然であり、そこに自分が巻き込まれることを選曲を手伝い始めた時点ですでに財前は察知していた。ぴんと張り詰めた空気がふたりの間に走る。ユウジは常にないほど真剣な顔で、受けて立つ財前もクールだ。ぴっと互いに突き付けられた指は三本。
「善哉三杯や! 奢ったる!」
「阿呆、桁がひとつちゃうわ。三十杯やったら付き合うたります」
「多っ! ハードル高すぎるわ、それ! おまえ三十杯もどうやって食う気や! 一気飲みか!」
「一日一杯で一ヶ月、当然っすわ。三河屋でよろしく」
「高っ! あそこ善哉一杯千円するやろ! おまえ自分にそれだけの価値があると思うとんのか!?」
「ユウジ先輩の小春先輩への愛にはそれっぽっちの価値もないんすか?」
「ぐっ・・・足元見よって、このクソガキ・・・!」
「ま、しゃーないっすわ。あるふぉんとで手ぇ打ってもええっすよ」
「あそこも一杯七百円するやろ・・・! もう一声!」
「カフェ・ボヌール。一杯四百円」
「あの洋菓子屋、善哉置いとるんか!? ざ、財前様、もう一声! よっ、天才!」
「ほな自販機の缶しるこで妥協したりますわ」
「安っ! 一気に安うなったな!? まあええわ、商談成立や!」
にっといい笑顔でサムズアップするユウジに、ちょろいな、と財前は心中でせせら笑う。結局のところ三十日間のおやつをゲットしたことに変わりはなく、高い善哉を少しと安い善哉をたくさんでは、後者の方が日々の楽しみとして役に立つ。高い善哉は謙也さんに奢らせたるわ、なんて考えながら、財前はラケットをくるりと肩に載せた。
「やるからには本気で行きますよ。半端は許さへん」
「当然や。芸に半端は許されへん。しかもそれが小春に捧げるもんやったら尚更や!」
がさがさとノートとDVDプレイヤーとCDを積み重ねて、ユウジも畳から降りてテニスシューズを履く。聞けばどうやら六時間目の自習の時間からここで振り付けの研究をしていたらしく、もはや基礎は完璧らしい。部室は狭いからな、と言ってコートに向かおうとするユウジの背中に財前も従う。
「コートで練習したら小春先輩にばれるんやないすか?」
「小春は今日は生徒会や。少なくとも一時間半は遅れるっちゅーてたから心配いらん」
「そうすか」
「ほな、最初は『あいたかった』からやな! 財前、おまえ死ぬ気で覚えなきゃ殴るで!」
「あんた、誰に向かって言うとるんすか。プレイヤー貸してください。十分で覚えたりますわ」
「言うたな!」
ポータブルDVDプレイヤーを受け取り、財前はベンチに腰を下ろして再生スイッチを押す。イントロから始まり、全体のフォーメーションはこの際無視だ。ポジショニングによる位置の移動の違いはあるが、後の振り付けは全員ほとんど変わらない。DVD特典なのかひとりずつの振り付け映像があり、財前は何となくクラブでホステスを指名するような気分になりながら、適当にひとりを選んで決定ボタンを押す。一度目は流しだ。二度目で身体を動かすイメージを描き、三度目で試すべくプレイヤーをベンチに置いて立ち上がる。
「ユウジ先輩、ちょお合わせてください」
「おう。とりあえず振りやな。ポジションは後で確認すればええやろ」
そうして再生スイッチを押す。イントロと同時にゆっくりと右腕を持ち上げて、ぎゅっと拳を作ってぐるりと回す。そうして全身で膝を折ってのジャンプ。手を伸ばしたままその場で跳ねるように一回転して、ぴょんぴょんぴょん。右手をピストルのポーズで突き出して、「あいたかった」と歌詞が始まる。次の「あいたかった」で両腕を空に伸ばして、三度目の「あいたかった」でぺこりとお辞儀をして、「いえす!」でまたぴょんぴょんぴょん。これを二度繰り返して、「きみに」では片手は腰に、少し身体を捻って、前へ指さす。本来ならば笑顔を浮かべて可愛らしい表情で歌うのが定石だろうが、財前にはそこまで付き合うつもりもない。第一、みんな笑顔で歌っても似たり寄ったりで区別がつかない。ならばひとりぐらい澄ました顔でクールに踊っていてもいいだろう。ツンデレ担当や、と自らの役割を勝手に決めながら、財前はちゃくちゃくとダンスをこなしていく。
耳だけでなく目も良い財前にとって、一曲分の振り付けを覚えることなど造作もない。加えてポイントは、ダンスを自分なりにアレンジすることだ。ユウジはそれはそれは気持ちの悪い、否、完璧な乙女の仕草で踊っているけれども、男が女の可愛らしいダンスをそのまま真似ても気味悪く不細工なだけである。だからこそ財前は要所要所で自分らしい、切れ味のよさを発揮した。足の向きを少しだけ変えたり、突き上げる腕の所作をまっすぐにしたりするだけで、随分と印象は変わるものだ。男が躍っても、これなら間違いなく格好良く見える。そんな風に二回ほど試行錯誤を重ねれば、すぐに財前は「あいたかった」を自分のものにした。えーけーびーではない、財前光の「あいたかった」である。
さて、後はポジショニングとそれぞれのパートの確認というところまで来て、ようやくテニスコートに続々と部員が集まり始めた。真っ先に駆けつけてきたのは、やはりスピードスターを自称する謙也である。
「おまえらっ、さっきから何しとんねん! 部室の窓から見ててめっちゃ噴き出したわ!」
「ええとこに来たな、謙也! おまえ入れて三人や!」
「謙也さん、これ振り付けっすわ。三秒で覚えてください」
「三秒!?」
「ユウジはん、光はん、何しとるんや?」
「師範か・・・。ありか、これはありなんか?」
「ありなんちゃいます? ギャップ萌えっすわ。師範、すんませんけどこの曲の振り付け覚えてもろうてもええすか?」
「えーけーびー・・・?」
「ひっかるー! 何しとるん!? ワイもやりたい!」
「おまえのちっこい脳みそで覚えられるんやったらな。謙也さん、こいつ頼んます」
「小石川、千歳! おまえら何逃げとんねん! 小春のためや! 全身全霊で踊らんかい!」
そうしてレギュラー陣を巻き込み、ユウジの振り付け講座が始まる。意外にも覚えが速かったのは似合う似合わないは別にしろ銀と小石川で、謙也は案外苦戦していた。千歳も何気に苦しんでいるのか「才気煥発の極み」を使っており、金太郎は張り切りすぎてどうも幼稚園のお遊戯会のようになっている。レギュラー以外の部員たちはそれこそ腹を抱えて爆笑しており、財前も薄笑いを浮かべながらベンチに座って、鬼のようにポジショニングの指示を出しているユウジを眺めた。ふわりと隣に影が落ちる。見上げれば逆光の中で呆れるべきなのか怒鳴るべきなのか、判断の付きかねているらしい白石の顔があった。財前は顎だけでコート、ではなく今は舞台となっているそこを示す。
「部長もどうぞ」
「・・・センターやったら、踊ってもええで」
「阿呆! センターは俺や! 俺が小春のセンターや!」
「っちゅーわけで、今回はセンター以外で頼みますわ」
「しゃーないなぁ。ほな財前、コーチ頼むわ」
地獄耳のごとく金太郎に振り付けを仕込んでいるユウジが振り返ったので、白石が苦笑いしながら肩を竦める。どうやら今日の部活はお流れになりそうな雰囲気だ。そもそも監督であるオサムのお笑い講座の日であり、ほとんど自主練に等しかったのだから問題はないだろう。それにやってみて分かることだが、一曲踊り切るとそれなりの体力を消耗する。ユウジの目標としては「へびろて」と「びぎなー」も歌って踊れるようになることなので、それを全部覚えて完璧にこなせるようになるまでには、いつもの部活と同じくらい疲れていそうだ。何せユウジの芸に対する姿勢は本物だし、小春に捧げるとくれば尚更のこと。
「ほな一回通しでやるで! 財前、おまえも入れ!」
「はいはい。お付き合いしますわ」
結局のところ部長の白石がやるのなら、ということでテニス部員全員を巻き込んで、まさに「STN48」は結成された。部員が本当に四十八名ちょうどで、小春を抜いた分マイナス一名だが、そこはオサムで補うことにする。無理矢理引きずり出された顧問はえーけーびー自体を知らないらしくジェネレーションギャップに項垂れていた。ついでに自身の覚えの悪さにもがっくりしていたが、そんなこと構うわけがない。
「ほな行くでー!」
せーの、で始まった「あいたかった」は、さすが芸をモットーとしている四天宝寺らしく本格的で、けれどもそれぞれちぐはぐだったり個性的だったりと、テニスコート脇を下校していく生徒たちが指さして爆笑する代物だった。
しかしその二時間後、披露された「STN48」の楽曲三曲に唯一の招待客である小春は感極まったように黄色い声で喜びを挙げ、ユウジが本当に嬉しそうに顔を赤くして笑ったため、まぁええか、と財前は今日一日を締めくくったのだった。
同日深夜、男たち48人の「踊ってみた」が2525にアップされた。
2011年3月27日