<王子様をめぐる内乱>
「つーかさ、あっくんはズルイんだよ。俺がちゃんと『リョーマ君は俺の獲物だから手を出すな』って言っといたのに、わざわざ青学までリョーマ君に会いに行くなんてさ!」
「そうデス!しかも越前君の綺麗な顔に傷をつけるなんてたとえ亜久津先輩でも許せないデス!」
「・・・・・・うっせーな」(しかし自分でも悪かったと思っている亜久津)
「リョーマ君は俺の恋人になるんだから邪魔しないでほしんだけど?」
「何言ってるんデスか千石先輩!越前君は僕の恋人になるんデス!!」
「後半は否定しますけど、前半は俺も太一と同意見ですね」
「なーに室町君まで?でも室町君も俺とシングルス3争ったからなぁ。もちろん俺が勝ったけど!リョーマ君への愛の力で!!」
「でも桃城に負けたんだよな」
「・・・・・・・・・うるさいよ、南」
「あー!でも僕知ってるデス!このまえの関東大会のとき南部長と東方先輩が越前君にファンタおごってたデス!!」
「「(げ。))」」
「うっわ俺たちにもおごってくれたことないくせに!?」
「誰がおまえらにおごるか。あれは越前が欲しいって言ったから買ってやったんだよ」
「南部長たちも抜け駆けですか・・・」
「地味'Sのくせにナマイキ!でもいいもんね。結局リョーマ君の恋人になるのは俺だから!」
「・・・くだらねぇ」
「じゃー亜久津先輩は不参加デスね!」
「・・・・・・・・・誰がそんなこと言った」
「あっくんも素直じゃないなー」
「千石は手帳に書いてある女達を全部清算してからだな」
「え」
「『実は千石は女好きで今も彼女がたくさんいます』なんて越前が知ったらどう思うだろうな?」
「東方め・・・・・・」
仲間内でも足の引っ張り合い。
難関不落の王子様を落とせる日ははたして来るのだろうか。
2002年8月23日