当人による陳述
「あー・・・・・・本当にありがとうございました。これで俺も心置きなく死ぬことが出来ます。本当にマフィアやってて良かった。・・・え? 違う? じゃあえっと、ダメツナやっててよかった? ・・・これも違う? あー・・・そうですか、うん、まぁ、いいです。苦労してきて良かった。それでみんなにお別れを言うことが出来たんだし、俺の人生、やっぱりすごく幸せでした。ありがとうございました。もう思い残すこともありません。 へ? 生まれ変わるならって、え、もう次の人生の話ですか? いやちょっとそれ早すぎません? 俺まだ死んだばっかなんですけど。それに骸に地獄で待ってるって言っちゃったし、あいつももう輪廻を繰り返すこともないから、ちゃんと待っててやらないと今度こそ契約結ばされそうだし。あいつしつこいんですよ。獄寺君も来てくれるって言ってたし、なんですぐに生まれ変わるって言うのはちょっと・・・・・・。すみません、何だか我侭ばっかり言っちゃって。神様が優しいから、どうしてもお願いしたくなっちゃうのかもしれません。この人なら、きっと俺の望みを叶えてくれるって。・・・え? いいんですか? うわ、ありがとうございます! じゃあ俺、みんなが来るまで地獄で待ってますから。あ、でも地獄に来ない人もいるのかな? マフィアやっててそれはないとは思いますけど、人生末に人助けしてどんでん返しとか、ないですよね? え、ある? うっわ、じゃあどうしよ。スクアーロとか最後にちっちゃい子を助けて自分が死にそうだし。ベルはそんな心配全然ないんですけど。いや、それが二人の持ち味でもあるわけで。えー・・・どうしよ。んー・・・ん? へ? バイトですか? 神様のところで? ここにやってくる死んだ人たちを裁く手伝いをするんですか? そうすればみんなが来たら分かるし、どっちに行くのかも分かる・・・。はい、やります! やらせてください! 俺、馬鹿だし要領悪いけど、精一杯頑張りますから! だからお願いします! 俺を雇ってください! ・・・ありがとうございます! やっぱり神様っていい人ですね。俺、死んでよかった。いや良くないけど。でもあなたが俺の裁判官でよかった。・・・え? 神様じゃない? 実は閻魔大王だって? いや、そんなの関係ないですよ。俺にとってはあなたが神様です。ありがとうございます! あーほんと俺、死んでよかった。いや良くないけど!」
というわけで、パートタイム閻魔大王補佐になりました。
2007年11月18日