当人による訴え
「あの、いや本当、突然のことで何と言えばいいか・・・。あぁでも俺の人生ってこんなのだったんだなぁってちょっと思ったりしてます。やっぱり俺、ダメツナでした。教育してくれたリボーンには申し訳ないけど、やっぱり下地が悪かったんだろうなぁ・・・。うん、後悔はしてません。いつだって死ぬ気でやってきたし、いや、死ぬ気でやらざるを得なかったんだけど、まぁとにかくそんなんで必死にやってきたから、思い残すこととかあんまり思いつかないんです。・・・・・・あ、でもひとつだけ。ひとつだけいいですか? 出来れば、お世話になったみんなに最後に挨拶に行きたいなぁ、なんて思ったりするんですけれど。特にファミリーのみんな。獄寺君とか何か後を追って来ちゃいそうだし、雲雀さんとか静かに怒ってそうだし、それに骸。あいつにはちゃんと、会っておかなきゃ駄目な気がするんです。あと、えっと、次のボスについてXANXUSにお願いしなきゃだし、リボーンも、きっと怒ってると思うんです。でもあいつの怒ってるときって、二分の一の確率で泣きそうなときなんですよ。俺、あいつと知り合って16年かかってやっと分かったんです。だから俺がちゃんと怒られに行かなきゃ。でないとあいつ、一生苦しんで生きていきそうな気がする。それと九代目にも謝らなきゃいけないし、ディーノさんとかロンシャンとかランランにも今後の同盟をお願いしなきゃ・・・・・・って、すみません、多すぎですよね。心残り無いとか言っといて俺、何言ってるんだろ。でも、あの、あなた・・・・・・神様、なんですよね? だったらどうにかしてもらえたりしないかな、なんて・・・? あ、うわっ! すみませんすみません! 俺みたいなダメツナが言っても駄目ですよね。それに俺、マフィアだし。ボンゴレのボスとかやっちゃって、犯罪にもものすごく手を染めてたし。あの、でも俺、みんなが少しでも笑っていてくれたらって思って、ずっとやってきたんです。だから、これからもみんなに笑って生きていって欲しいんです。それだけが俺の願いで、それをちゃんと伝えていなかったことだけが心残りなんです。だからお願いします。一度だけでいいんです。チャンスをください。それが終わったら俺、ちゃんと成仏しますから。お願いします。お願いします。お願いします。お願いします、神様。だから俺をみんなの夢枕に立たせてください!」
苦労してきた人生を気遣われ、夢枕に立つことを許されました・・・。
2007年11月18日