【 『レッドさんがVSサブマスの相方にグリーンをご所望のようです。』を読むにあたって 】

○ 原作ゲームのレッドさんではなく、二次創作から派生したpixivレッドさんによるお話です。
○ pixivレッドさん、サトシのごとく伝説のポケモンを攻略しつつ旅してます。アニメが基本でゲームをやらないのでバトルサブウェイよく分からんです。
○ 苦手な方はご覧にならないでくださいね!

そんな感じで好き放題やりましたので、何でも大丈夫という方のみお付き合いくださいませ(^o^)丿
注意書きを無視して閲覧し、気分を害されても責任は負いかねますのでご了承ください。
それでは何でもいけるという方のみお付き合いくださいませ!

▼ GO!




















レッドさんがVSサブマスの相方にグリーンをご所望のようです。





そのとき、グリーンは急いでいた。ダッシュでポケモンセンターに駆け込まなくてはならず、まさに一分一秒を争っていた。彼のポケモンに何かあったわけではなく、理由は別にあるのだが、とにかくグリーンは焦っていたのである。脳裏に浮かぶのは白衣の天使のごとく優しい微笑みを浮かべているジョーイの姿だ。あらゆるポケモンとトレーナーに対して等しく優しい彼女は、けれども怒らせるととんでもなく怖い。だからこそ般若のような顔を見るのが恐ろしくて、グリーンは懸命に足を動かしてポケモンセンターを目指していた。そこまでの道程にある行きつけのカメラ屋の自動ドアが開いてたのをこれ幸いに、手にしていた小包を投げ入れる。
「悪い、現像しておいてくれ!」
モンスターボールで鍛えられた投球に狂いはない。キャッチしようとしたアルバイト店員の横から、初老の店主がささっと割って入り小包を受け止める。まだ伝票すら剥がされていないそれに、主人は目を瞬いて問いかける。
「開けてしまってもよろしいのですか?」
「構わない! 後で取りに来るから!」
余程急いでいるのか、姿はなく声だけが返ってくる。それもドップラー効果を伴って語尾は小さくなっていき、分かりました、と返した主人の言葉はもはや完全な独り言になっていた。そそそ、と近づいてきて小包を覗き込もうとするアルバイト店員に背を向け、主人は伝票を確認する。手のひらサイズのそれは、もはや何回目になるだろうか、間違いなくレッドから送られてきた品だ。今回はどんな伝説のポケモンが写っているんでしょうか。年甲斐もなく胸を高鳴らせながら、主人は自ら現像機に向かった。こればかりはいくら店員だろうと見せるわけにはいかない。グリーンとレッド、そしておこぼれに与る主人だけの密やかで衝撃的な楽しみなのである。
グリーンがカメラ屋に戻ってきたのは、小包を投げ入れてからちょうど一時間後のことだった。若干顔色が悪い気もするが、その理由を問うてはいけないのだろう。お疲れ様です、と主人は冷たい麦茶を入れて出迎えた。ありがとう、と礼を言ってグリーンは一気に飲み干す。吐き出された溜息には明らかに疲労が滲んでいる。若くしてトキワジムのジムリーダーに就任し、実質カントー地方のジムを一手に纏めているのだ。十六歳の肩には相応しくない重荷だろう。けれどもグリーンは見事にその役割をこなし、また研究者としても新たな分野を確立しつつある。とても優秀な人だというのが、グリーンのことを知る大多数の人物の評価だ。
「で? 今回のポケモンは何だったんだ?」
そんなグリーンが童心の顔を覗かせるのが、レッドから送られてきたインスタントカメラを現像した写真を見るときだ。伝説のポケモンを見ることが出来て嬉しいのだろうし、グリーン自身は無意識かもしれないが、そんなポケモンを懐かせている幼馴染が誇らしいのだろう。写真を眺めるグリーンの瞳はいつだって優しく、仲良しなんですね、と主人は言葉にはせずとも心の内で頷いていた。しかし、今回は少し違う。主人は困った様子で、現像した写真よりも先に一通の封筒をグリーンに差し出した。インスタントカメラに合わせたサイズの小包に含まれていたため、封筒は真ん中で折り目がついてしまっている。
「今回はカメラの他に、こちらが同封されておりました」
「手紙か? カメラ以外が送られてきたのは初めてだな」
「私は中は見ておりませんので何とも言えませんが・・・」
しかし主人に中身を察することが出来たのは、ひとえに封筒にロゴが描かれていたからである。それはカントー地方では聞いたことがないけれども、旅行会社、と語尾についているため容易に想像することが出来た。旅行会社の封筒。しかも薄い。そこから導き出されるものは数少なく、グリーンは几帳面に封筒の折り目を指で伸ばしてから、封を開けて中身を引き出す。細長いそれは主人の予測に違わない。
「チケット?」
グリーンが首を傾げて出てきた紙を見やる。やはり、と主人は納得した。
「ジョウト地方アサギシティ港発、十六時・・・って、これ明日の日付じゃねーか」
「行先はどちらですか?」
「イッシュ地方ホドモエシティ港。ってことはレッドの奴、今はイッシュ地方にいるのか?」
いつの間に海を越えたんだ、あいつは。眉を顰めながらグリーンは小包の消印を確認する。伝票には相変わらず住所の記載はなく、レッドの名前だけが書かれているが、なるほど消印は確かにイッシュ地方だ。カントー地方からは海を隔てた場所にあり、言語こそ同じであるものの、もはや外国に近いそこには異なった種のポケモンたちが住むという。ジムリーダーの仕事の中で噂は耳にしており、グリーンも興味を持っていた。だが、訪れるにはやはり遠い。船旅で五日は固いだろう。そんな場所によくレッドが行ったな。三年間もシロガネ山に引きこもっていた奴が。グリーンはそんなことを考えるが、すぐにそれを訂正した。より高いレベルのバトルを求めて三年間もシロガネ山に引きこもったような奴だからこそ、きっとイッシュ地方まで行っているのだろう。相変わらずだな、と幼馴染のバトルマニアぶりにグリーンは苦笑せざるを得ない。
しかし、何だってイッシュ地方。しかもチケット同封。グリーンが不思議に思っていると、上着のポケットでポケギアがぶるぶると震え出した。どうぞ、と主人に勧められ、悪い、と断ってから画面に目を走らせてグリーンは驚いた。そこには旅に出でてから一度も映ることのなかったレッドの名前が浮かび上がっていたのである。あいつやっと充電したのか。グリーンは慌てて通話ボタンを押した。
「レッド!?」
出てきた名前に、主人ではなく受付に立っていたアルバイトの店員が振り返る。それは正しく伝説で、ある意味都市伝説でもある少年の名前だ。カントー地方で知らぬ者はいないだろうし、彼のバトルを一度でも見たことがあるのなら忘れることも出来ないだろう。うずうずと興味津々な様子の店員に、主人はペットを追い払うかのように手を振った。酷いけれども、顧客のプライベートを守るのは店側の義務だ。特にレッドやグリーンともなれば、その情報はマスコミがこぞって駆けつけてくるかもしれないレベルだ。加えて伝説のポケモンたちが絡んで来るとなれば、明日のニュースの見出しは決まったも同然だろう。幸いにも他の客がやってきたので、アルバイト店員はその応対にかかりきりになる。テーブルを挟んだ向かいにいる主人にだけは、グリーンの声も、ポケギアの向こうから届く音も耳にすることが出来た。
『・・・―――・・・』
「は? 何言ってんだよ。全然聞こえねーぞ?」
『ぁ・・・―――・・・で・・・』
「レッド? もしもし、おい!」
グリーンはしばしポケギアに向かって声を張り上げていたが、余程電波が悪いのだろう。レッドの声は途切れ途切れで文章の体を成しておらず、砂嵐のような音だけが聞こえてくる。それは大して続かず、すぐに通話は途切れた。グリーンが行儀悪く舌打ちする。
「切りやがった」
「レッドさんでしたか?」
「ああ。あいつ、どこからかけてきてたんだ?」
小包の消印からするにイッシュ地方からなのだろうが、海を隔てたとしても電波がここまで悪くなることはない。まさかまた何かに巻き込まれてるんじゃないだろうな。グリーンがそんなことを考えるのは、インスタントカメラが送られてくる度に、レッドとピカチュウと伝説のポケモンの背景に何やら壊れた建物やら不穏な場所やらが写っているからである。そもそも普通に旅をしていたら伝説のポケモンと出逢う可能性なんてゼロパーセント以下だ。それすなわち出逢うレッドは普通じゃない旅をしているわけであって、それを考えるとグリーンの懸念は止まない。レッドの人外具合は知っているが、それでも心配してしまうのが幼馴染なのである。
「グリーンさん」
主人が指を指す手元で、再びポケギアが震え始めた。今度表示されているのはレッドの名前ではなく、固定電話の番号である。覚えのない番号に、誰だ、と訝しみながらグリーンが通話ボタンを押せば、滑らかな電波を経て聞こえてきたのは、やはりレッドの声だった。
『グリーン、聞こえる?』
「レッドか?」
『うん。今度はちゃんと聞こえてる?』
「ああ、聞こえる」
レッドが旅に出てから約半年。久し振りに聞く幼馴染の声は相変わらず抑揚がなく、一定のトーンを保っている。それでも声は弱っておらず元気そうで、グリーンはほっとした。レッドは昔からこう、どうしてそこでそうするんだ、という行動を取ることがある。シロガネ山での三年間がその最たる例で、今も伝説のポケモンとかなりの確率で出会うという事象を現在進行形だ。目を離すとどこで何をするか分からない。レッドが姿を消した三年間で、グリーンはそれを嫌という程学んでいた。ポケモンバトルの腕前はそれこそ頂点なのに、人として何かが抜け落ちているのである。危なっかしい。だからちゃんと俺が見てないと。もはやグリーンにとってレッドは、己の手持ちポケモンのひとつのようだった。定期的に世話をしないといけない、そんな認識である。
「おまえから電話してくるなんて初めてだな。ポケギアの充電、誰に習ったんだ?」
からかいの声も無意識の内に甘くなり、グリーンの唇に笑みがのぼる。主人が気を利かせて新たな麦茶をコップに注ぎ、静かにグリーンの前へと置いた。
『ポケギアって充電なんか必要なんだね。壊れたと思って捨てないで良かった』
「おいおい、ピカチュウがいるんだから威力セーブして充電してもらえばいいだろ」
『あ、そっか。今度からそうする』
「そうしてくれ。おばさんにもちゃんと連絡入れろよ」
『うん。ねぇグリーン、小包届いた?』
「ああ。何だよ、このチケット?」
『それ乗って来て。じゃあね。よろしく』
「待て待て待て待てっ!」
通話の切られそうな雰囲気に、慌ててグリーンは待ったをかけた。案の定、気配の遠くなりかけていた向こう側で、レッドが不思議そうにしている姿が目に浮かぶ。グリーンからしてみれば、レッドの行動こそが不思議で堪らない。チケットを送った。乗って来て。よろしく? そんな馬鹿な話があってどうする。しかしこれこそがレッドなのだ。腹の底から溜息を吐き出して、グリーンは尋ねた。
『何?』
「何、じゃねーよ! 何で俺がイッシュ地方に行かなきゃいけねーんだよ?」
『来てくれないの?』
「来てっていうか・・・! 第一、レッドおまえ今どこにいるんだよ!?」
『地下鉄だけど』
「地下鉄?」
これまた予想外の答えが出てきた。地名で答えず、場所で答えるところがまたレッドである。しかしグリーンの優秀な頭脳は、目の前の事実と記憶の中の事柄を的確に重ね合せていく。地下鉄。イッシュ地方。地下鉄。地下鉄。地下鉄。イッシュ。地下鉄。レッド。それすなわち。
「―――バトルサブウェイか!」
『グリーン、知ってるんだ?』
よもやまさかと叫んだグリーンの前で、主人が今回のインスタントカメラを現像した写真を一枚ずつ並べていく。本当にイッシュ地方にいるらしく、一枚目は海を渡る前に撮ったのか港での写真だ。相変わらずレッドは無表情にピースをしており、肩に載っている楽しそうなピカチュウとの温度差が印象的だ。それにしてもカメラマンのカビゴンの腕前は相当だとグリーンは毎回思う。二枚目は船上で寛いでいる姿。三枚目は海から現れたポケモンを撫でている姿。そんな海上の光景が十枚ほど続いたところで、見慣れないポケモンの姿が現れる。グリーンですら知らないそれは、おそらくイッシュ地方に生息するポケモンなのだろう。生態系が異なるため、両地方でのポケモンの種類は基本的に違っている。なるほど、これが、と注視するのも束の間、グリーンは納得してしまった。
イッシュ地方、ライモンシティにあると噂のバトルサブウェイ。地下鉄が先だかバトル施設が先だか、どちらを優先して造られたのかは分からない。けれどもライモンシティには、地下鉄でポケモンバトルをする施設が存在するという。そんな楽しそうな場所をレッドが訪れないはずがない。しかし何で自分を呼ぶ必要があるのか。グリーンの疑問は尽きない。
『結構面白いよ。七連勝しないと振り出しに戻ったりするけど、やりがいあるし』
「振り出し? まさか負けたのか? おまえが?」
『うん、一回振り出しに戻された。50均一とかローテーションバトルとか勝手が分からなくて。今は慣れたから平気だけど』
「その地方にはその地方のバトルルールがあるからな」
レッドはカメラに写るときはピースをしなきゃいけないと法律で定められているとでも思っているのだろうか。それほどまでにピース率の高い写真を眺める。どうやら今回は伝説のポケモンはいないらしい。残念だが、イッシュ地方のポケモンはどれも初めて見るもので十分にグリーンの興味を引きつける。しかし最後の三枚は何だこれ。人間が写っている。珍しい、とグリーンは思ったのだが、つい唇の端が引き攣ってしまった。何だこれ。誰だこれ。黒いコートにまるで車掌のような帽子。下がっている口元は何だか不機嫌そうだが、その男とレッドが並んでピースしている。また別の写真では白いコートにまるで車掌のような帽子。上がっている口元は何だか陽気そうだが、その男とレッドが並んでピースをしている。前者と後者はそっくりな顔立ちをしているため、服を変えただけかとグリーンは考えたが、最後の一枚を見てその考えは間違っていたのだと理解する。二人に挟まれて、レッドがピースをしていたのである。双子か。何か非常にテンションの高そうな双子の気がするのは気のせいか。グリーンが動揺している間にも、レッドはつらつらと勝手に話を続けていく。
『ノボリさんに勝ってシングルトレインは制覇したし、クダリさんにも勝ってダブルトレインは制覇したからいいんだけど、問題はマルチトレインなんだよね』
「何だ? マルチトレインって」
『二人で組んで、二対二のダブルバトル。ノボリさんとクダリさんの双子を相手するのに一人じゃ無理だし。だからグリーン、来てよ』
「来てって、簡単に言うなよな・・・。俺にはジムリーダーの仕事があるし、タッグバトルならヒビキとかでも平気じゃないか?」
『別にヒビキでも強さ的には問題ないけど』
でも、とレッドが言う。次の言葉にグリーンは久し振りに頭が真っ白になってしまった。
『タッグバトルは組む相手との相性が大切だから。僕のことを一番分かってるのはグリーンだし、グリーンがいい』
だから来てよ。今すぐ。来ないとピカチュウの十万ボルトだよ。恐ろしい脅迫文句を向けられつつも、グリーンは呆然とするしかなかった。レッドは今、何て言った? パートナーの相性? タッグバトルではそれが問題? 一番分かってる? 誰が? 誰を? 理解した瞬間、グリーンの顔が火を噴いたかのように真っ赤になった。向かいで写真を眺めていた主人が、おや、と不思議そうな顔をする。けれどもグリーンは熱くなる自身の顔を片手で覆って、もはや俯くしかない。
『グリーン?』
この電話越しの幼馴染兼ライバルの、何て傍若無人で、何て天然なことか。
「・・・俺がいいのか?」
『うん』
「・・・俺じゃなきゃ、駄目なのか?」
『うん』
「俺で、いいんだな?」
『うん。っていうかグリーンがいいんだけど。来てくれるの? 来てくれないの?』
「っ・・・仕方ないから行ってやるよ! レッドがそこまで言うんだったらな!」
手の中のチケットを握り締めて立ち上がるグリーンに、察したのか主人は広げていた写真を丁寧な所作で重ね始める。それらを封筒にしまうと立ち上がり、向かうのはフィルムなどが並んでいる店内の物販コーナーだ。その間もグリーンは頬を紅潮させ、キラキラと瞳を輝かせながらポケギアに話しかけている。
『よかった。ノボリさんとクダリさんが鉄道員の給料を減らして買ってくれたチケット、無駄になるかと思った』
「おまえ、他人に買わせたのかよ・・・」
『ふたりが買ってくれたんだよ。僕とグリーンとマルチバトルしたいからって、今も電話を貸してくれてるし』
「ちゃんと礼を言っとけよ。俺も着いたら言うけど」
『もう言ったし。あ、ジムリーダー用じゃなくてプライベート用のポケモンで来てね。でないとグリーンでも勝てないだろうから』
グリーンはジムリーダーとしてバトルで使うポケモンの他に、最初の旅で一緒だった面子で構成されているプライベート用をポケモンを持っている。前者はトレーナーを育成する意味でもレベルに限界を定めており、もちろん大切な手持ちではあるが、グリーンの全力を出すには至らない。所謂「育てる者」としてのポケモンだ。しかしプライベート用は違う。苦楽を共にした仲間には絶大なる信頼を置いている。グリーンの盾となり矛となり、フィールドを駆ける姿は「ポケモントレーナー」としてのグリーンを体現するものだ。グリーンのプライベート用のポケモンは強い。それを使えば、おそらくヒビキやコトネにも割合と楽に勝利することが出来るだろう。それを連れて来いと、レッドは言うのだ。あのレッドがそこまで言うくらいだ。バトルサブウェイは本当に実力者揃いなのだろう。面白い。久し振りの感覚に、グリーンの唇が挑戦的に弧を描く。
「待ってろよ、レッド! 俺たちに敵はないってことを教えてやろうぜ!」
『じゃあよろしく。イッシュについたら連絡ちょうだい』
「おお! ・・・って、おまえ地下にいるならポケギア繋がらねーだろ!? どう連絡―――って、切れてるし!」
あの野郎、と悪態をつきながらもグリーンの顔は嬉しそうだ。律儀に財布から現像代を取り出してテーブルに置き、写真を受け取る。チケットはすでに財布の中だ。明日の十六時にジョウト地方アサギシティ港発だとしたら、今すぐにでもトキワシティを出なければ間に合わない。
「悪い、邪魔したな!」
去ろうとするグリーンの手に、主人はそっとビニール袋を握らせた。
「お土産話、楽しみにしていますね」
その中には山ほどのインスタントカメラが詰められていた。にこにこという良い笑顔に背中を押されて、ああ、とグリーンは深く頷く。
その日からトキワジムの前には一枚の張り紙が貼られるようになった。曰く「リーダーは出張中のため不在です」と。それはグリーンがレッドと共にバトルサブウェイを制して戻る、約一ヶ月後まで貼られ続けたのだった。





グリーン、協会の許可なく勝手に留守にしたためトキワジムのリーダーをうっかり首にされかかるの巻。
2013年9月15日(pixiv掲載2012年3月31日)