神様おねがい!





(やばい。どうしよう。どうすりゃいいんすか、和さん)
利央は考えた。クォーターのせいで色素の薄い髪の毛をがしがしと掻き毟る。
生まれつき茶色の髪の毛は利央の悩みの種だった。ふわふわの癖毛とあいまって、染めてる上にパーマだと教師にいちゃもんを付けられたことも少なくない。
(あぁでもこの髪でよかったかも。レンと一緒だし)
目の前の、少しだけ下にある髪は、純日本人なのに利央とどこか似ている茶色のふわふわだ。
おそろい。そう考えて利央はふにゃんと笑う。
だが今の現状を思い返し、再び眉尻を下げてしまった。
「・・・うっ・・・・・・ひぐ・・・っ」
ボロボロと大粒の涙が零れていく。
どうしよう。どうしよう。
(和さんっ! どうすりゃいいんすか!)
泣きじゃくる三橋を見ていると、利央は自分まで泣きたくなってきた。
困ってるとか怒ってるとかそういうんじゃなくて、何だか自分まで悲しくなってきてしまって。
(いやでもレンを泣かしたのは俺なんだけどっ!)
じんわりと浮かんでくる涙を、三橋に気づかれないうちにごしごしと拭う。
どうしよう。どうしよう。どうしたらいいんだろう。
ぎゅっと手のひらを握り締めて、利央は三橋のふわふわ頭を見つめた。

あぁ神様。
俺はもう二度とレンを泣かさないって誓います。
だから少しでも早くレンが笑ってくれますように!

俺のこと、嫌いにならないでくれますようにっ!





2005年2月25日