後日談.焼き尽くされた脳天
「尊がいてこその吠舞羅や。形だけ残しとっても意味はない。解散や」
草薙の静かな宣言に、ひとり、ふたりと、メンバーが店を去っていく。その中で八田は立ち尽くすしかなかった。ソファーではアンナが膝の上で小さな手のひらを握り締めている。
周防は、八田にとってすべてだった。吠舞羅というチームではない。周防という男ただひとりが、八田にとって意味のある存在だったのだ。
だから八田君は、最後に真っ先に叫ぶことが出来なかったんじゃないかなと思います。大切なのはチームではなく、周防さんという王だったから。
2012年12月31日(pixiv掲載2012年12月30日)