旅立ちの前日、ルルーシュは密やかにスザクを呼び出し、その手にシルバーの指輪を握らせた。一見すると地味だが内側にはアメジストと翡翆の宝石が埋め込まれていて、俺とスザクの瞳の色だ、と微笑んだルルーシュのまぶたに、スザクは思わず口付けたくなってしまった。頬を染めて笑う彼女が可愛かった。旅立ちの当日は見送りに行けず、スザクは心の中で「いってらっしゃい」と綴った。
and I love you
last.夢の終わり、さよなら
その三ヶ月後、ブリタニアは突如日本への侵攻を開始した。抵抗する日本政府は、大使館館主であったルルーシュの身柄を拘束した。けれど戦争を止めなかったブリタニアに、日本は敗北した。
最後の抵抗として、彼らはルルーシュを殺害した。無残に切られた黒髪だけが、彼女がこの世に残した唯一の欠片になった。
俺のスザク。おまえはどうか幸せに。
2007年2月14日