03.夏





片想いは、男の子に恋人が出来たことで終止符を打たれた。関係は知り合い以上になることはなく、授業が合えば挨拶をするくらいの希薄なものになっていく。次は素敵な人と巡り合えるわよ、と友人のソニアは励ましてくれて、失恋記念日には街角のカフェでケーキを御馳走してくれた。傷心が和らぐ頃には夏も本格的な暑さを迎え、湿気の低いイタリアでは雲ひとつない青空が毎日のように澄み渡る。午前中の涼しいうちにいろんな用事を済ませて、午後は家にこもってのんびりとご飯を食べる。四時を回って日が陰ってきたら再び活動を始め、遊びに行くのもそれからだ。夕飯は八時か九時だから、それまで夏独特の空気に酔うかのように、きゃあきゃあと友達と一緒に騒ぎ合う。八月のバカンスは、父親が長期の休みが取れるので海岸の避暑地に行く予定だ。肌が少しでも綺麗に焼ければいいな、とは思う。





ソニア、励ましてくれてありがとう。イタリアで出来た大好きな友達。
2011年7月24日