01.誕生日プレゼントT





コンコン、と部屋をノックすれば、すぐに返事が返ってくる。ドアを開ければパジャマから着替えた少年が、仕上げとばかりに靴下を履いているところだった。
「おはようございます、エドワード君」
「おはようございます、骸さん」
「もう一人で支度も出来るようになって・・・。親代わりとしては嬉しい限りですよ」
「大げさだなぁ、もう」
笑いながら立ち上がる少年は、赤銅色の髪をしている。青い瞳は空にも海にも見え、白皙の肌は間違いなく母親譲りだ。鏡の前で身なりをチェックし、少年は骸の隣に並んで部屋を後にする。
「今日は午前中が勉強でしたね。午後はドン・ボンゴレとのティータイムですよ」
「綱吉さん、僕の誕生日会を計画してくれるんでしょう? 嬉しいな、お礼言わなきゃ」
「君がこの屋敷に来てもう五年も経つんですねぇ。本当に月日が流れるのは早いものです」
「そうだね、骸さん。僕もう七歳になるんだよ」
楽しそうに笑って、少年は骸を見上げる。天使のような笑顔は、見る者をすべて引き付ける。

「今年は僕、骸さんから欲しいプレゼントがあるんだ」

赤銅色の髪と愛らしい容姿は、母親を思い起こさせて止まない。
五年前に消滅した、ラガツァファミリーの永遠のドン、を。





英語は少し苦手。でも観てみたいオペラがあるんだ。マクベス。
2006年8月13日