悔しい。
悔しい。
悔しい。
私、向日岳人が好きだ。
Love me, I love you!
殴った右手が痛かった。
殴られたまま横を向いてる向日の頬が少し赤くなってた。
ざまぁみろって思った。
なんで私だけがアンタを好きなのよ。
「・・・・・・・・・・・っんだよ・・・!」
振り向いた向日は怒っていたし戸惑っていた。
そりゃそうだ。いきなり殴ったもん。
わけも判らずに殴ったもん。
そりゃあアンタも困るでしょうよ。
ざまぁみろ!
「な・・・・・・・なんなんだよ、おまえっ!?」
「2年6組、」
「ハァ!?」
ハテナマークしか飛ばすことの出来ない向日のネクタイを思いっきり引っ張った。
軽いから簡単に引き寄せられる。
小さいから? だって身長も私と同じくらいだし。
簡単に間近になった向日はすごく慌てていて。
ムカつくと思いながら、ぶつけるようにキスをした。
好き勝手に蹂躙した後で唇を離すと向日は真っ赤で。
周囲からいろんな声や視線が向けられたけど気にならない。
目の前の向日だけを思い切り睨んで。
ズルズルとしゃがみこんだから、ネクタイを引っ張ったまま笑ってやった。
「ざまぁみろ」
真っ赤な顔と、まぁるい目。
「ざまぁみろ、向日岳人」
最高の笑顔で笑ってやった。
一度だけその髪を撫でて、慈しみを。
忘れたりなんかしたら、絶対に許さないんだから。
「アンタが好きなの。覚えといて」
これは完全な宣戦布告。
負けっぱなしっていうのはプライドが許さない。
アンタを勝たせてたまるもんか。
引き金を引いて、地獄に突き落としてやる。
ざまぁみろ、向日岳人!
2003年6月21日