学園天国(トラブルシューティング後日談)





<実は裏で繋がりのある二人>

『はい、もしもし』
「あ、裕太君? 俺、千石清純でーす」
『あ、こんにちは、千石さん。お久しぶりです』
「うん、久しぶり。この間はありがと。無事にちゃんの風邪も治ったよ」
『本当ですか? そっか・・・・・・よかった』
「ごめんねぇ、突然自宅に帰ってくれだなんて。不二君を抑え込むには裕太君しか思いつかなくてさ」
『いいですよ。が風邪引いてるのに押しかける兄貴が悪いんですから』
「不二君もねぇ・・・まったく・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・千石さん?』
「え? あ、ううん、何でもないよー」
『(この人もときどき兄貴に勝る劣らずブラックだよな・・・)』
「そういえばさ、『プリンセスちゃん推進同盟』にあっくんと越前君も参加したから」
『そうなんですか? っていうか千石さん、その名前はいい加減に止めましょうよ・・・』
「えーいいじゃん。ちゃんは女の子なんだし、それを広めるには判り易い名前っしょ?」
『まぁそうですけど・・・・・・』
「次に会うのはちゃんのコンクールかな。裕太君も来るよね?」
『はい、そのつもりです。再来週の日曜ですよね』
「そうそう。跡部君は切り捨ててくから、裕太君も不二君とかには悟られないように気をつけて」
『はい。頑張ります』
「よい返事。じゃあ今回は本当にありがと。またねー」
『千石さんこそ、ありがとうございました』
「どういたしまして。じゃーねー」
『失礼します』

プリンセスちゃん推進同盟、現在会員4名。





<お兄ちゃんは苦労性>

「でねっお兄ちゃん聞いてる!?」
「あぁ・・・・・・(さっきから2時間45分に渡ってな)」
「千石さんってばのことお姫様抱っこしたのよ! よりも背が小さいのに! それなのにっ!」
「・・・・・・・・・(千石だってテニスプレイヤーなんだから腕力があって当然だろう)」
「呼び方だって『ちゃん』って呼んでたのに、あのときだけ『ちゃん』になってたし!」
「・・・・・・・・・(まぁ、千石だしな)」
「千石さんってのナンパ仲間って聞いてたから安全牌だと判断してたのに・・・・・・っ! まさかあんな性格してるだなんて!」
「・・・・・・・・・(おまえに言われたくないと思うぞ)」
「仲良さそうだし、も気を許してたみたいだし〜〜〜〜〜〜〜〜〜あぁもうっ!」
「・・・・・・・・・(あぁもうなのは俺だ)」
「今日もう一回のとこ行ってくる! 千石さんだけじゃなくて越前君や亜久津って人も泊まるって言ってたし、の貞操の危機よっ!」
「・・・・・・・・・(いや、話を聞いている限りそれはないだろう。大切にされているようだしな)」
「ちょっとお兄ちゃん、聞いてる!?」
「あぁ・・・(さんとやら、すまない。一度菓子折りでも持って挨拶に行かねば・・・・・・)」
ーっ!!」

橘兄妹、兄の心妹知らず、妹の心兄知らず。





<結局学校は二日休みました>

「おはよう、。具合はどう?」
「おは、ようございます、不二先輩。具合はもう治りました。ご心配をおかけしました」
「本当にね」
「(何なんだ、この人は!)」
「それでね、。聞きたいことがあるんだけど」
「(・・・・・・オーラが変わった!)」
「千石と裕太って、知り合いなの?」
「!」
「裕太、帰ってくるなんて言ってなかったんだよね。それが一昨日突然帰ってきて、しかも二泊もしていってくれたし」
「・・・・・・(あわあわ)」
「千石も・・・・・・それに一枚噛んでるみたいだったし?」
「・・・・・・(ギャーッ)」
「ねぇ、
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「お・し・え・て?」

耐久レースの結果は目に見えている。





<知らぬが仏?>

「くしゅっ」
「ジロー先輩、風邪ですか?」
「・・・・・・長太郎、寝てるから放っとけ」
「寝ながらクシャミするなんてジローも器用だよなー」
「器用っちゅう問題とちゃうやろ。ジローなら寝ながら飯も食えるんちゃう?」
「あ、なんか食えそう」
「前にポッキー銜えながら寝てるのなら見たぜ」
「跡部、それマジ!? うっわー見てみてぇ!」
「激ダセェな」
、風邪引いてないかな・・・・・・」
「鳳、は今は俺の彼女やで。自分はそないな心配せんでえぇ」
「可笑しなこと言いますね、忍足先輩。すぐには俺の彼女になりますからご心配なく」
「「(も可哀想になぁ・・・・・・)」」
「アイツが風邪なんか引くかよ。なぁ樺地」
「・・・・・・ウス」
「何でですか? 跡部部長」
「決まってんだろ、鳳。アイツは美少年だからだ」
「「「「なるほど」」」」

知られなくて仏。



こうして妙な同盟が発足していることも、数日後に菓子折りと挨拶が来ることも、某学校で変に確信されていることも。
プレッシャーに負けて千石と裕太がメル友であることを魔王に話すは、全くもって知らないのであった。





<おまけ>

「菊丸先輩って料理が本当に上手なんですね」
「えっ!? え、なに、にゃに!?」
「この前、見舞いに来たときにおかゆを作ってくれたって友人が言ってました」
「あー・・・・・・(ありがと、!)」
「いいですね、料理上手の奥さんって」
「お、奥さん!?」
「違うんですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「?」
「奥さんでもいいっ! 結婚できるなら!!」
「(菊丸先輩ってそんなに結婚願望があるのか・・・・・・)」

意思疎通が出来ていない二人だった。
(学園天国主人公と『The ups and downs of life』の主人公は友人同士です)





2004年2月9日