10:高らかに謳え、誇れ!





マフィアでは、パーティーというものは数多く開かれる。
表向きの財界人としてのものがほとんどだが、ときにボンゴレ主催の同盟ファミリーをすべて呼んだ盛大なものもある。
ツナは何よりファミリーを大事にしているし、俺たち同盟ファミリーも同じように大切にしている。
そんなときだけ、俺は兄弟子として許されていることがあった。



「綺麗だぜ、
現れた彼女に告げれば、照れたように微笑まれた。
「今日はスリット入りなんだな。珍しい」
「ビアンキが選んでくれたの。さすがにミニスカートは場に合わないだろうから、やるならスリットだって」
「さすが、いい選択してる」
似合ってるぜ、と再度告げればは頬を染めた。
いつもはうっすらとしかしていない化粧が、今はしっかりとなされている。それだけで可愛いから綺麗に変わるんだから、女ってのは本当にすごい。
それともがすごいのか。俺としては後者だと思うけどな。
「それじゃお姫様、お手をどうぞ」
「ふふ、よろしく王子様。あ、それとも王様かな?」
差し出した腕に、が腕を絡める。寄り添うこの瞬間を、俺はツナから許されていた。
ボンゴレのパーティーでのみ、をパートナーに伴えることを。



人の溢れるホールで、羨望の視線を浴びる度に俺は思う。不謹慎だけどツナの兄弟子でよかったってな。
あわよくば正式な妻にもらいたいけれど、それは流石に許してくれなさそうだし。
今のところはこれで、満足しとくか。





踊りましょう、お嬢さん
2006年2月17日