01:それは、永遠





五つ年上の叔母の手は、昔からずっと温かかった。
俺の、男にしては小さな手を、彼女は思い切り握る。だけど全然痛くなくて、母さんの妹なんだけど、それよりも女の子なんだなぁと実感することの方が多かった。
今もそう。俺の手を握る手はちっとも痛くなくて、むしろ心地よい。
指先にキスをされる。くすぐったい感触に笑うと、彼女も笑った。
眦を下げて嬉しそうに、それはきっと自意識過剰ではなく、愛しそうに。
親愛の情を多分に含んで、彼女は俺に笑いかける。



「大好きよ、綱吉」



微笑む彼女の唇には、俺の手から移った誰とも知らない輩の血。
汚しちゃったなぁと思うけれど、謝らなくていいと眼差しで言われた。
だから俺はそっと目を伏せて、全身の力を抜いて。
からからに乾いた喉を震わせて、応えた。



「ありがとう・・・・・・姉さん」



それは俺が君を守ると生涯かけて誓った日。





あなたが愛してくれるなら、こんな俺でも価値があるのかもしれないと思えるんだ
2006年1月22日