オレンジウサギは、クロト・ブエル。
メロンパンダは、シャニ・アンドラス。
変化した二人に、シムカちゃん含む皆様は茫然自失?
今到着したばっかのスピさんと鵺君、もしかして決定的瞬間を見逃した? そりゃ残念。





06.魔女っ子、仲間を披露する





クロトはティーシャツにジーパンとジャンパー。エア・トレックはシルバーにオレンジのライン。
シャニは長袖シャツを第三ボタンまで開けてて、シンプルなスラックス。エア・トレックはシルバーにエメラルドグリーン。
もちろんチームウェアってことで、二人とも全身真っ黒。
だけど戦闘状態ってことはすぐ分かる。らんらんと輝いてる目は獲物を探してる獣のそれだよ。でも待って、まだお預け。
「クロト・・・・・・?」
一番に我に返ったのはシムカちゃん。ぱちぱちと目を瞬く様子も可愛いなぁ。
「イエス。オレンジウサギのクロトです」
魔女っ子特製の魔法です。諸手を開いて披露して見せたら、宇童さんの信じられない風の声がする。
「動物が・・・・・・人間に・・・・・・?」
「イエス。私の二つ名、ご存じではありませんか?」
首を傾げたら、息を飲む音がする。そう、そうなのですよ。
「『月下の魔女』ことです。どうぞよろしく」
魔女ってのは伊達じゃないんですよー。モノホンなので、そこんところもどうぞよろしく?



「ねぇねぇ! 僕に先にやらせてよ! ずっとバトルしてみたかったんだから!」
遠足前の子供みたいにはしゃいでるクロト。うん、先にやったって構わないんだけど。
「メガトンパンチなお兄さんと、セクシーダイナマイツなお姉さん、どっちがいい?」
「メガトンパンチ!」
「じゃあシャニ、お姉さんでいい?」
「・・・・・・何でもいい・・・」
「というわけで、対戦相手は決定しました。どなたからいきます?」
「・・・・・・僕がいく」
尋ねたら、戸惑っている『ベヒーモス』の中から坂東ミツルさんが歩み出てきた。
うわ、何か目つきが怖いよ。怒ってる? 怒ってる!
でもからかってるつもりは微塵もないんですよ。まぁ100%本気かと聞かれたら、人生楽しんで何ぼだと思うので、素直に首は振れないんですが。
「いってくるね、!」
「いってらっしゃい、クロト」
「僕が勝ったらご褒美のキスだよ?」
「勝ったらねー」
ひらひら手を振って見送れば、シムカちゃんがにやにや笑いながら見てくるし。
ギャラリーの鵺君、何でそんなに眉間に皺を寄せてるの。せっかくの美少年がもったいない。
そんなこんなで巨大スクリーンにはクロトと坂東さんの姿が映し出されて、さぁウサギVSメガトンパンチのバトルスタート!



そういやこの勝負、賭けるのは部品だっけ?
冗談でもいいからレガリアとか言っとけば良かったかなぁ。





エア・ギアとホスト部は時間が被って困る。直後にハチクロ。
2006年5月24日