<鹿目筒良生誕記念1>





誕生日なのだ。
誕生日なのだ。
誕生日なのだ。



9月25日は僕の誕生日なのだ。
つまり今日!



だから猿野に甘やかされるのだ。
・・・・・・?
違う!『猿野に・僕に・甘えてもらう』のだ!



誕生日だから僕の言うことは絶対なのだ。
だから言うのだ、「ワガママを言うのだ」って!
猿野のワガママを聞いて、猿野を甘やかすのが今の僕の最大の目標なのだ。
だって猿野は滅多に甘えてなんて来ないから。
・・・・・・・・・滅多にどころじゃない。
全然甘えてこないのだ!!



自分で言っててちょっと悲しいのだ・・・・・・。



だ・か・ら!
今日こそ言うのだ!猿野を甘やかしてみせるのだ!
いつまでもあのオールバックなんかに任せてちゃダメなのだ!
僕は猿野の恋人なのだから!



「猿野!今日一緒に帰るのだ!」
「いいっスよ、鹿目先輩」
「そのまま僕の家に泊まっていくのだ!」
「いいっスよ」



サラリとオーケーなんかして。
今に見てるのだ。
甘やかして甘やかして僕のことしか考えられないようにしてやるのだ。
僕で猿野をイッパイにしてやるのだ。



今日は僕の誕生日なのだ。
だから猿野を甘やかしてみせるのだ。
猿野が笑ってくれるのが一番の幸せなのだから。
だから、頑張るのだ!



絶対に・絶対に・絶対に!



猿野を甘やかしてみせるのだ!





2002年9月25日