<二年軍による猿野天国トーク>





「いのりー!いのりいのりいのり―――――ッ!!」
「なんや虎鉄。もうちょい静かにせんとね」
「そんなこと言ってる場合じゃNe−んだYo!おまえ三年の図書委員の先輩って知ってるKa!?」
「三年の図書委員?」
「長い黒髪で大人っぽくて美人な女の先輩だYo!!」
「ああ、前に虎鉄がナンパして断られた人っちゃね」
「・・・・・・そんなことはいいんだYo!」(嫌なことだけはハッキリ覚えてる奴だNa、とか思っているが怖くて口には出さない)
「それで?その先輩がどうかしたんか?」
「そうだYo!」



その先輩とモンキーベイベーが図書室でキスしてたんDa!



「・・・・・・・・・」(バキッと缶ジュースが砕け散った)
「さっき担任に用事押し付けられて図書室に行ったらSa!奥の本棚で二人して抱き合ってTe・・・!!」
「・・・・・・虎鉄、それ本当に猿野だったん?」
「俺が見間違えると思うのKa!?」
「いや、思わん。・・・ってことは本当ってことっちゃね」(虎鉄の猿野に対する動体視力だけは評価している模様。しかし邪魔だとも思っているご様子)
「しかも18秒もキスしてたんだZe!絶対に舌入れてたんDa・・・!」
「猿野に彼女ねぇ・・・」(時間計ってたのかコイツ、とか思ってる)
「彼女じゃねぇっTe!それなら凪のことは諦めるはずだRo!?」
「二股っていうのもありかもしれんばい」
「二股〜!?モンキーベイベーに限ってKa!?」
「虎鉄、猿野を甘く見ない方がいいっちゃよ?猿野はモテないように見えるけど中学のときは彼女もいたことがあるみたいじゃけん」
「・・・・・・・・・ッ!!」
「失敗したっちゃ。早めにチェック入れとくべきだったとね」
「―――――っつーか猪里!何でそんなこと知ってんだYo!?」
「情報収集は当然の世の中ばい」
「・・・・・・・・・」(コイツだけは敵に回したくないNa、とか思っている。けれどそれは不可能。猿野天国を好きな限り猪里は完全に敵である)
「虎鉄」
「なっ何Da?」
「厳重警戒態勢を引くっちゃよ。放課後部室に集合かけるばい」(現在テスト期間中なので部活ナシ)
「Oh!わかったZe。一年の方は任せろYo」
「おいは三年の方に行ってくるっちゃ」



こうして『天国を女子の魔の手から守ろう』の会は着々と大きくなっていく。





2002年8月29日