<一年軍による猿野天国トーク>





「今日聞いたっすけど、猿野君って中間テストで一位だったんすね」
「えーウッソー!!兄ちゃんって勉強できるの!?」
「それはアンビリーバブルですね」
「とりあえずカンニングだろ」
「・・・・・・・・・」(でも猿野の親友が二位だったって聞いたけど、というジェスチャー)
「沢松くんも勉強できるの!?信じらんない!」
「・・・・・・でもそういえば猿野君はよく本とか読んでらっしゃいますし。案外読書家なんじゃないですか?」
「あ、それ僕も見たっす。洋書とかも読むみたいっすよ」
「猿が洋書・・・・・・」
「・・・・・・・・・」(この前英語のアシスタントティーチャーと話してるの見たけどすごく綺麗な発音だったよ、というジェスチャー)
「ふええええ。兄ちゃんってスゴイんだー」
「英語だけでなく数学も得意みたいですよ。先日職員室でなにやら数学教師と問題について討論していらっしゃいましたし」
「・・・・・・言いがかりじゃなくてか?」
「ええ。大学入試の問題みたいでしたが、回答の説明が間違っているんじゃないかと話していたみたいです」
「・・・・・・兄ちゃんって一体何者・・・?」
「・・・とりあえず勉強は出来るってことだろ」
「・・・・・・・・・」(でも運動も結構出来るみたいだよ、というジェスチャー)
「女の子には優しいっすよね」
「日頃の言動に隠されがちですが顔の造作も整ってらっしゃいますしね」
「・・・・・・・・・ってことは」



女の子にモテるってことじゃないの?



「・・・・・・とりあえず、困る」
「そうですね。これ以上ライバルが増えるのは望ましくありません」
「それに女の子っすよ?ただでさえ猿野君は女の子が大好きって公言してるのに」
「・・・・・・・・・」(告白されたらOKしちゃうかもしれない、というジェスチャー)
「それだけはダメ!断固阻止だからね!!」



こうして結成された『天国を女子の魔の手から守ろう』の会。
メンバーは現在一年生5名。
はてさてどこまで続くことやら。





2002年8月28日