おまけ











さて、麦わらの一味は全員無事に合流することが出来たのでしょうか?




































「なぁルフィ、これからどうするんだ? ゾロたちと合流するのか?」
「そうだなぁ、やっぱり最初はゾロだよな。迎えに行かねぇと、ゾロは迷子になっちまうしな」
「ゾロってどこの村の出身なんだ?」
「知らねぇ」
「・・・・・・ルフィ」
「まぁ、適当に進めば着くだろ。心配すんなって!」


(俺、このときほどルフィの運の強さを実感したことなかったぞ。)



































「あんたたち馬っ鹿じゃないの!? 航海術も持ってないのに海に出てんじゃないわよ! しかもこんな小船で! 探すのにめちゃくちゃ苦労したじゃない!」
「ナミー! お、俺、俺もう、みんなに会えないんじゃないかと思ったぁ!」
「大袈裟だろ、そりゃ。結局会えたんだからいいじゃねぇか」
「方向音痴は黙ってて! 大体ねぇ、海を進むのに一番に必要な能力はゾロじゃなくてあたしでしょ!? 何で最初にあたしのとこに来なかったのよ!」
「悪い悪い。だけどナミ、おまえ何で俺が村を出たこと知ってんだ?」
「マキノさんから連絡があったのよ! こんなときのためにお願いしておいて本当に良かった!」
「そっか。すげぇなぁ、おまえら」


(面舵いっぱい! 次はシロップ村よ!)



































「うう、カヤ・・・! おまえを残して海に出る俺を許してくれ!」
「何だ? ウソップ、カヤのこと連れてこなかったのか?」
「足手まといになるからって、カヤが言ったんだ・・・。俺の帰りを待ってるって! お、俺がもっと強かったら、あいつを守ってやれるのに! カヤー! 不甲斐無い俺を許してくれええええええ!」
「スーパーに出来た女房だぜ、まったくよぉ」
「連れてきても良かったのになぁ」


(次に帰ったらウソップそっくりの子供が生まれてたりしてな。)



































「ルフィさん、お待ちしておりました!」
「ブルック! ラブーンもおっさんも久し振りだなぁ!」
「この先、どの航路を行くか選べるのはここだけなのよね・・・。アラバスタでビビに会いたいけど」
「俺もドクトリーヌに会いたい・・・」
「子分共・・・アイスバーグの野郎も、元気でやってるだろうけどな・・・」
「おい、どうする? ルフィ」
「じゃあまた同じ道を行けばいいじゃねぇか。今更何周したって同じだろ?」


(同じじゃねぇよ!)



































「サンジ、行くぞ!」
「ちくしょう、このクソゴム! 問答無用かよ!」
「ま、まままままま待ってください! オーナー、俺たちを置いていかないでくださいー!」
「わりぃ! サンジは俺のコックだから連れてくぞ!」
「俺が戻ってきたときに店を潰してたらオロすぞ! いいな、クソ野郎共!」
「「「オーナー・・・!」」」


(海上バラティエ・オールブルー支店)



































「ってわけで、一周してきちまった」
「私抜きで楽しむなんてずるいじゃない」
「だってロビンは『偉大なる航路』の最果てにいるしよ。あーじゃあ逆から入ってくりゃ良かったのか」
「逆行するの? この『偉大なる航路』を?」
「どんな風に進んだって構わねぇだろ? 俺たちの冒険だしな!」
「・・・そうね。私たちの、冒険だものね」


(全員合流! もう一個、正月らしいおまけを。)



































「エース、お年玉くれ!」
「・・・・・・兄ちゃんは、この世のすべてを手に入れた海賊王に何をやればいいのか分かんねぇよ、ルフィ」
「別に何でもいいぞ? エースがくれるなら」
「かっ・・・わいい弟だなぁ、おまえは! 兄ちゃんは嬉しい!」
「・・・・・・親父、エースが弟君と戯れてるよい」
「グラララララ・・・! 放っておけ、マルコ。あの馬鹿兄弟のことは」





これにて終了。お付き合いくださりありがとうございました!
2009-2010年越し企画(2010年2月21日再録)