一年間

迷わずに丸をつけた―――『外部進学希望』の項に。



四月 / 最後の一年間はそんな風に始まった
五月 / ・・・不満? 一体、何に?
六月 / 得られなかった、勝利
七月 / 唐突な言葉に、言った自分のほうが驚いた
八月 / 「・・・アホ。あれは男や」
九月 / 目の前の男が笑うのが判った
十月 / 「跡部君にそんなこと言われる筋合い、私にはないよ」
十一月 / 泣きそうで、泣いていて、歯を食いしばった
十二月 / 忍足は以前とちょっと変わった
一月 / 吐く息が白く濁って、二人の間に現れては消えていく
二月 / 「今になって氷帝の高等部に行きたくなった?」
三月 / 「俺と、付き合うてください。・・・ずっとずっと、好きやった」

(一周年企画「散文100のお題」にお付き合い後の番外編がありますので、よろしければそちらもどうぞ。)