キスも出来ない手も繋げない

出来るのはただひとつ、殺すことだけ



始まりの時間 / あなたの振る舞いは学生の規範を逸脱するため、特別強化クラスへの移動を指示します。

彼女の時間 / 「おはよう、潮田君」
暗殺の時間 / 「暗殺に踏み切れない理由でもあるのか?」

理事長の時間 / 身体ではなく心を殺す暗殺なら、理事長先生は間違いなく一流の暗殺者だ。
中間テストの時間 / 「浅野君、今回もまた一位だね」

修学旅行の時間 / 「次、銀閣寺だよ。予定が詰まってるから早く行こう?」
男子の時間/ 「確かに胸でかいよね。間違いなくCカップはあるだろうし」
女子の時間 / 「一年のときに浅野君と仲が良かったって本当!?」

出逢いの時間 / 見つめ合っていたのはどれだけだろうか。イトナの視線が外され、彼は立ち上がる。

秘密の時間 / 「律は何でも分かるんだね。でも、駄目。誰にも教えたら駄目だよ?」
球技大会の時間 / 正直な話、女子の顔面偏差値は本校舎のクラスよりもE組の方が高かった。

準備の時間 / 四月から変わらず続けている習慣を終えてリビングを出た。
再会の時間 / 桜貝のような爪先がこめかみに触れ、その柔らかな指の腹がイトナの髪を梳いた。
鼓動の時間 / 「・・・『心臓』に、触れてもいい?」
正体の時間 / マッハ20で移動する殺せんせーの動きを止められる、何より確実な手段。

期末テストの時間 / 「カンニングが事実なら、こんな点数ずっと取れないだろ?」
執着の時間 / 浅野は知っていた。

(本誌の展開次第でなかったことになるかもしれない、本気の時間) / ネタバレ注意
(本誌の展開次第でなかったことになるかもしれない、本気の時間U) / ネタバレ注意

逢瀬の時間 / 傷つくのが分かっていて触ろうとするほど、彼だって馬鹿じゃないはずだ。

友達の時間 / 例えば本や音楽など、そういった好みも似ていることを、おそらく浅野も知っている。
思い出の時間 / 最高だと思った女は、真実最低の女だったのだ。

いつか訪れる未来の時間 / 「殺せんせー。質問があるんですけれどいいですか?」



2013年10月21日